踊りを忘れた手巻き寿司

こんにちは、双木樹です。

3月上旬、ちょうどお雛祭りの頃に旦那の実家で手巻き寿司をいただきました。自分は長らく一人暮らしをしていたため、手巻き寿司を食べる機会は10年近くなかったかもしれません。手巻き寿司は好きな具材を入れてオリジナルのものを作ることができるので、作る楽しさと食べる楽しさの2つが楽しめる食事ですね。

自分が一番印象深く残っているのは、カイワレを一本だけ入れた、ネタに振り切った父のオリジナル手巻き寿司です。カイワレのハート型の葉がどことなくハッピー感が漂うような…いえ、すごく寂しくなるような見た目をしていました。そして異様に細かったです。

そんな手巻き寿司ですが、たくさんの種類を作るには様々な具材が必要になります。そして、その具材を載せるために大皿や小皿が必要になります。家庭によって出てくる形は違うと思いますが、今回旦那の実家で出てきたお皿は、非常に子供心を擽られるような仕掛けがありました。

なんと手巻き寿司用の回転皿が登場したのです!お義母さんが嬉しそうにお皿についてお話ししていたので楽しみは十分あったのですが、その想像を上回ってきました。具体的にどのようなものかというと、中国料理が並ぶ回転テーブルのお皿バージョンと言えば分かりやすいでしょうか。具材が円形に並んでいて、欲しい具材を手の届く位置に来るように、くるくると回せるお皿です。

なんてロマンの溢れるお皿…、子供の頃に見たら間違いなく永遠に回してしまいそうなお皿です。後日調べてみると、そうめん用の回転皿もあるようです。流しそうめん…ではなく回しそうめん、良いじゃないですか!

そんな様々な彩の具材と、たくさんの具材が並んだ回転皿。演者も舞台も揃っています。あとは皆で食事を楽しむだけ!……しかし悲しきかな、あれも美味しい!これも美味しい!と食べている間に、その場にいた全員が回転皿を一度も回すことなく食べ終わってしまったのです。私はまた食欲に負けてしまった…

もしまた次の機会があれば、その時は必ず回したいですね…!

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